SYMPTOMS
このような膝の症状はありませんか?
- 椅子から立ち上がる時に膝が痛む
- 歩き始めに痛むが、少し動くと軽くなる
- 階段、特に下りで膝がつらい
- 長く歩くと膝が重くなり、休みたくなる
- 膝が腫れる、水がたまった感じがする
- 膝が伸びきらない、深く曲げにくい
- 正座やしゃがみ込みが難しくなった
- 膝の変形や歩き方の変化が気になる
初期には立ち上がりや歩き始めで痛み、進むと階段・長距離歩行・正座が難しくなる場合があります。ただし症状の進み方には個人差があり、痛みだけで進行度を決めることはできません。
ABOUT
変形性膝関節症とは

膝関節は、大腿骨、脛骨、膝蓋骨と、それらを覆う関節軟骨、半月板、靱帯、滑膜などで構成されます。変形性膝関節症では、加齢や力学的負荷、過去のけがなどが関係し、これらの組織に変化が生じます。
痛みは軟骨の「すり減り」だけでは説明できません。滑膜の炎症、骨の変化、関節周囲の筋力、睡眠や心理社会的要因なども症状に影響します。
SYMPTOM & IMAGING
画像の変形と痛みは同じではありません
X線は関節裂隙、骨棘、骨の硬化や配列などを確認する重要な検査です。一方、画像だけで現在の痛みや生活上の困難を正確に表すことはできません。
症状が軽い段階
立ち上がりや歩き始めなど、動作開始時に痛むことがあります。休むと軽くなることもありますが、活動量が落ちすぎないよう調整が必要です。
生活動作への影響
階段、長時間歩行、しゃがみ込み、正座などが難しくなることがあります。痛みの強さだけでなく、できなくなった動作を確認します。
進行した状態
膝が伸びにくい、安静時にも痛む、歩行が難しいなどの症状が現れる場合があります。保存療法で生活障害が続く場合は手術も選択肢になります。
BACKGROUND
発症・症状に関係する主な要素
変形性膝関節症は一つの原因で起こる病気ではありません。年齢、体重、外傷歴、関節の形、筋力や活動量などを総合して考えます。
年齢・性別・体質
年齢とともに増え、国内では女性に多いとされています。遺伝的要因も関係しますが、年齢や性別だけで症状の程度は決まりません。
体重と繰り返す荷重
過体重・肥満は膝関節への力学的負荷と関連します。必要な場合は急激な減量ではなく、食事と身体活動を含む継続可能な管理を検討します。
外傷・半月板・配列
過去の骨折、靱帯・半月板損傷、感染後の変化、O脚などが関係する場合があります。ただし、見た目の姿勢だけで痛みの原因を断定しません。
MEDICAL ATTENTION
この場合は医療機関を優先してください
転倒や衝突後から強く痛み、体重をかけられない
膝が赤く熱をもち、急激に腫れ、発熱や強いだるさがある
ふくらはぎが片側だけ急に腫れ、息苦しさや胸痛を伴う
安静時・夜間も強く痛み、急速に悪化している
骨折、感染性関節炎、血栓症など、変形性膝関節症以外の緊急性がある状態を除外する必要があります。突然の息苦しさや胸痛を伴う場合は救急要請を検討してください。
OUR APPROACH
画像や膝だけでなく
生活で必要な動作を確認します
当院では、整形外科での診断・治療状況を確認し、痛み、腫れ、動く範囲、筋力、歩行、立ち上がり、階段、仕事・運動の負荷を評価します。
発症時期、外傷、腫れ、安静時痛、変化
圧痛、熱感、可動域、左右差、筋力
立ち上がり、歩行、階段、しゃがみ込み
股関節、足部、腰部と全身の動き
画像・薬・注射・手術の相談が必要な状態を案内
たとみ整骨院の役割
整骨院で変形性膝関節症を診断したり、変形や軟骨を元に戻したりすることはできません。医療機関を優先すべき所見を確認し、対応可能な場合に、運動、生活動作、負荷調整、補助的な手技などで機能改善を支援します。
ASSESSMENT & SUPPORT
当院での確認・対応の流れ

症状と治療歴の確認
痛む場所と時間帯、腫れ、外傷、歩行距離、階段、仕事、運動、持病、服薬、整形外科での画像・注射・手術の説明を伺います。

危険所見と身体機能の確認
赤み、熱感、著しい腫れ、荷重の可否を確認したうえで、膝の動き、筋力、立ち上がり、歩行、股関節・足部の状態を評価します。

運動・負荷調整と再評価
症状に合わせて筋力運動、可動域運動、生活動作の工夫、補助的な施術をご提案し、痛みだけでなく歩行や階段の変化を再評価します。
SELF MANAGEMENT
内転筋をやさしく鍛えるボール運動

やさしい運動例
柔らかいボールを使った内転筋運動
安定した椅子に深く座り、両足裏を床につけます。柔らかいボールを膝頭ではなく、膝の少し上にある内ももの間へ挟みます。息を吐きながら両脚でボールを3〜5割程度の力で押し、5秒保ちます。力を抜いて5秒休み、まず5〜10回を1セットの目安に行います。
※呼吸を止めず、足裏を床から浮かせないでください。膝・股関節・鼠径部の鋭い痛み、急な腫れや熱感、運動後から翌日に明らかな悪化がある場合は中止し、医療専門職へ相談してください。
GOALS
痛みの数字だけでなく、生活の目標を大切にします
立ち上がりを楽にする
歩ける距離を保つ・伸ばす
階段を安全に使う
膝の曲げ伸ばしを保つ
家事・仕事・外出を続ける
必要な医療を適切な時期に受ける
FAQ
変形性膝関節症についてよくある質問
Q膝が痛ければ変形性膝関節症ですか?
膝痛だけでは判断できません。半月板・靱帯の損傷、関節炎、骨折、腰や股関節からの関連痛などでも痛みが出ます。診断は医療機関で必要に応じて紹介させていただきます
Qレントゲンで変形が強いほど痛みも強いですか?
必ずしも一致しません。画像上の変化があっても痛みが少ない方がおり、逆に画像変化が軽くても強く痛む方がいます。画像だけでなく、症状と日常生活への影響を合わせて評価することが大切です。
Q運動すると膝の軟骨がさらにすり減りませんか?
状態に合わせた運動療法は、国内外の診療ガイドラインで基本的な治療として推奨されています。ただし、急な腫れや強い痛みがある時に無理をする必要はありません。痛みの反応を見ながら種類と量を調整します。
Q手技で軟骨やO脚を元に戻せますか?
手技によって失われた関節軟骨を再生させたりはできません。当院では痛みと動作を確認し、運動や負荷調整を通じて日常生活の痛みの軽減、機能改善を支援します。
Q膝に水がたまっても様子を見てよいですか?
関節液の増加は変形性膝関節症でも起こりますが、感染や結晶誘発性関節炎などでも腫れます。赤み・熱感・発熱・急激な腫れや強い痛みがある場合は、自己判断で揉まず速やかに専門機関にて相談ください。
Q整骨院で健康保険は使えますか?
慢性的な変形性膝関節症自体は、整骨院における健康保険の対象とは通常なりません。転倒やひねりなど原因が明確な急性の捻挫・打撲を別に伴う場合は取扱いが異なるため、負傷状況を確認してご説明します。
EVIDENCE
主な参考文献診療ガイドライン
1変形性膝関節症の症状・診断・治療
日本整形外科学会. 変形性膝関節症. 日本整形外科学会
2国内の変形性膝関節症診療ガイドライン
日本整形外科学会. 変形性膝関節症診療ガイドライン2023. Mindsガイドラインライブラリ
3変形性関節症の診断・非手術的管理
National Institute for Health and Care Excellence. Osteoarthritis in over 16s: diagnosis and management. NG226. 2022. NICE
4膝関節症の非手術的管理ガイドライン
Bannuru RR, et al. OARSI guidelines for the non-surgical management of knee, hip, and polyarticular osteoarthritis. Osteoarthritis and Cartilage. 2019. PubMed
5運動・体重管理などの推奨
Kolasinski SL, et al. 2019 ACR/Arthritis Foundation Guideline for the Management of Osteoarthritis. Arthritis Care & Research. 2020. PubMed
6膝関節症に対する運動療法のレビュー
Lawford BJ, et al. Exercise for osteoarthritis of the knee. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2024. PubMed
7画像所見と症状の不一致
Bedson J, Croft PR. The discordance between clinical and radiographic knee osteoarthritis. BMC Musculoskeletal Disorders. 2008. PubMed
8内転筋運動を含む等尺性運動プログラム
Anwer S, Alghadir A. Effect of isometric quadriceps exercise on muscle strength, pain, and function in patients with knee osteoarthritis. Journal of Physical Therapy Science. 2014. PubMed Central
9整骨院で健康保険の対象となる負傷
厚生労働省. 柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについて. 厚生労働省
※本ページは一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療に代わるものではありません。薬、注射、手術の適応は医師へご相談ください。
RESERVATION
立ち上がり・歩行・階段での膝痛にお困りならご相談ください
症状を確認し、当院で対応できる範囲か、整形外科での診断・画像検査・薬や注射・手術の相談を優先すべき状態かも含めてご案内します。

